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文化分解

デザインの世界でひたすら走り続け、気がつけば恐ろしや早くも三十有余年にもなる。文化と経済は車の両輪と云われながらも、わが日本では文化は未だに経済の脇役に甘んじ、心の豊かさや生活の潤いは暗中模索の只中にいる。このプログでは、少々の脱線は予測されるものの、文化を基軸にしたものにしていきたい。
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水彩画 野菜連作5点
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    若き芸大受験時代以来の今年から始めた水彩画であるが、予定のはいっていない日曜日で、しかも午後からの限られた時間を利用して描き続けてきた(午前中は週唯一の運動の時間に充てていることもあっての午後からなのだ)。今のところは、描く意欲益々旺盛といったところである。当初は、三日坊主で終わらせないための一策として、思い切って高級な英国製ウォーターフォード水彩紙のF6ブロックを購入したのだが、20枚綴りのそのブロック紙は、今回の一連の野菜シリーズの連作で使い切ることができた。第1ステップは受験時代のデッサン力をまずは取り戻すこと。なんと40年近くもブランクがあるからだ。しかしながらモチーフの形をつかむ下描きの時間は、徐々にではあるが短縮できているのを実感した。何事も続けることが肝要なのだ。

    ●ゴーヤ/表面のつぶつぶがとにかく細かい。その一つひとつを手を抜かずに紙に描きとっていく。ゴーヤは若い店の主人曰く、しばらくすると緑から全体が黄色に変色し、そうなってしまうと渋みがより一層まして売り物にならないとのこと。それをさらに放置すると、実が裂け中から赤い種が露出すると。なんか想像しただけで絵のモチーフになりそう! すると主人は、おもむろに棚の片隅の売り時を逸した黄色のゴーヤをつかみ、私にタダでくれたのだった。勇んで持ち帰ったものの、残念ながら次の日曜日までには間に合わず、実は裂けきってカビが生え、グロテスクな風体をさらけ出して、あえなくゴミ袋へ。ホント残念でした!

    ゴーヤ
    ©COPYRIGHT Naoki Tatematsu

    ●賀茂なす/代表的な京野菜の一つ。自宅からすぐ近く、地元の農家が店とは名ばかりの小屋の中に朝採れの野菜を陳列して、道を行きかう人に販売している。そこで買い求めたのが、この賀茂なすであるが、製造直売にしては1個700円は高かった。値札のない売り物には要注意である。新聞紙にくるんでもらい家に持ち帰って無造作につかんだ途端に指に痛みが走った。なんとがくに鋭いとげがあったのだ。長さ1センチ近い。いやはや、この歳になるまでなすにとげあるとは知らなかった。自分を外敵から守るためのDNAにほかならないのだ。
    賀茂なす
    ©COPYRIGHT Naoki Tatematsu

    ●ごぼう/自宅から歩いてもいける程のところに京野菜専門の店があり、水彩用のモチーフの野菜はここで買うことが多い。丈の短いごぼうであるが、茎の赤紫色がなんとも美しく感じた。
    ごぼう
    ©COPYRIGHT Naoki Tatematsu

    ●南瓜/このかぼちゃは直径10センチ少々と小ぶりである。緑青の色調に似た緑色の果皮に同じく薄い緑色の溝のラインが愛らしい。小さいながら、描いた後の食卓での味は飛び切り美味しかった。「万寿」と表示されたラベルが貼ってあったのを思い出し、意外とブランド品だったのかも知れない。
    南瓜
    ©COPYRIGHT Naoki Tatematsu

    ●玉葱/義父が滋賀県の石山で育てた玉ねぎを描いた。土から取り出してすぐに紐でくくって吊り下げておいたものだ。玉葱のもつ赤褐色の艶のある果皮は土の中の根菜とは思えない美しい色を放っている。午後3時半から描き出したため日が沈みかけるまでの時間があまりに短かった。それでも今はとにかく自然の太陽光のもとで描くことに徹したい。
    玉葱2
    ©COPYRIGHT Naoki Tatematsu
    | 水彩画 | 12:04 | - | - | - | - |