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文化分解

デザインの世界でひたすら走り続け、気がつけば恐ろしや早くも三十有余年にもなる。文化と経済は車の両輪と云われながらも、わが日本では文化は未だに経済の脇役に甘んじ、心の豊かさや生活の潤いは暗中模索の只中にいる。このプログでは、少々の脱線は予測されるものの、文化を基軸にしたものにしていきたい。
音楽と映像のコラボレーションの試み
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    去る11月12日土曜日。妻が主催するボランティアコンサート「音楽のおもちゃ箱」を手伝って京都の北野白梅町にある聖ヨゼフ園(重度心身障害者施設)に。公演日が休日にあたる日などに限り私も手伝うようにし、これまで重い電子ピアノの運搬や会場の設営などを担当してきた。回を重ねるうちに音楽が人々の心に感動を生む光景に私もデザインに携わる立場として、なにかできないだろうかと模索するようになり、今回、音楽に合わせて映像を見てもらう試みを実施した。いわば音楽と映像のコラボレーションである。
    この重度心身障害者施設は、これまで活動の主であった特別養護老人ホームや病院と違い、おそらく二十歳未満であろう子らがほとんどのため、選曲もクラシックではなく、すべて唱歌で構成したものに。施設内の集会室を会場に各部屋から集まった重度身障者の子らおおよそ三十数名。重度のため全員が車いすというか動くベッドのようなものに乗せられて集まってくるのだが、施設のスタッフにとっては全員揃えるのに30分以上もかかる重労働のようだ。当然、退出するにも同じ時間がかかる。コンサート時間も30〜40分ぐらいが限度という制限付き。私は歌詞にあわせた映像を事前にフラッシュと言うソフトを使って動きを加えながら編集してムービーを用意、それを当日パソコンでつなげたプロジェクターで映写した。この施設内では五体満足であることが不思議と思ってしまうほどの世界だ。集まった全員が会話はできないようで、手足もほとんど動かすことがままならないが、ありったけの表情や言葉にならない声で体いっぱいに喜びをあらわしていることはひしひしと伝わってきた。そしてジンとくる大きな感激をもらったのだ。人にこんなに感動を与えられるのは、なかなか普段の仕事では得られない。

    | ボランティア | 19:25 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |