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文化分解

デザインの世界でひたすら走り続け、気がつけば恐ろしや早くも三十有余年にもなる。文化と経済は車の両輪と云われながらも、わが日本では文化は未だに経済の脇役に甘んじ、心の豊かさや生活の潤いは暗中模索の只中にいる。このプログでは、少々の脱線は予測されるものの、文化を基軸にしたものにしていきたい。
どちらが選ばれるかロゴタイプ2案
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    お誘いを頂きながら延び延びになっていた木工作家・前野正司さんの工房に伺う機会が、先月の9月に実現した。
    工房は奈良と京都の県境に近く笠置山が臨まれる山あいにあり、到着するや、まずはおびただしい材木の集積に驚かされる。工房内はご本人のご家族から面白おかしくサティアンと呼ばれておられるように、今いる自分の位置を見失ってしまうほどの様々な木工機械と数限りない道具類、そして林立する材木群である。材木はホームセンターに置かれているような安物とは違う。銘木と呼ばれる高級木材が無造作に立て掛けられ、積み上げられているのである。その工房内にあって、ぽっかり抜けた明るい空間が仕事場である。マップケースなどを活用した収納ケースの引出しを次々とあけていくと、プロ級のプロが使うと思われる数多くのノミが、それぞれ整然と並べられ、これでもかというほどのバリエーションで圧倒している。ノコしかり、カンナしかり、、、、、。中にはオーダーメイドで作られたものも多々あり、これはもうオタクの世界を超越している世界である。

    Fine Wood Maeno ロゴ案1
    Fine Wood Maeno ロゴ案1

    その前野さんが『Fine Wood Maeno』という工房名をつけられ、本格的に活動をはじめられるということで、そのロゴタイプを依頼された。
    アトリエ訪問から1ヶ月ほど経った先週、絞り込んだ2案をご自宅にお送りしたところ、早速、お返事を頂き、友人、知人の意見を聞いた上で決めますとあった。
    上図がそのプランであり、今はどちらが選ばれるか、しばしお待ちするとしよう。

    | デザイン | 14:22 | comments(127) | trackbacks(0) | - | - |
    アナログ回帰の水彩画
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      思い返せば、デザインワークのためのツールがパソコンに移行して、すでに15年ほどになるだろうか。それまでは、三角定規、ロットリング、鉛筆、カッターナイフが必需品であった。デザインワークのすべてをデジタルでまかなえる今の時代ではあるが、自分の心境にアナログ回帰の思いが芽生えてきたのはそれなりの歳のためだろうか。青春時代まっただ中、芸大に入るための受験時代に買い求めたウインザーニュートンの水彩絵の具を約40年ぶりに探し出す。一つひとつチューブを押さえていくと意外にも7割がたはまだ固くなっていない。すごい!!これら絵の具たちは自分を見捨ててはいなかったのだ。固く締まったキャップを苦労しながら外し、これまた受験時代に使っていたホウロウ製のパレットの一ますひとますに、それら絵の具をのせていく。非常にワクワクする瞬間がよみがえる。今日は、近くの京野菜の店に行きモチーフとして買い求めてきたのが葉付きタマネギだ。それを4時間ほどかけて描いた。
      葉付きタマネギ
      葉付きタマネギ

      | デザイン | 01:21 | - | - | - | - |
      知って欲しい著作者人格権
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        わが国の著作権法においては、「著作物」を創作する者を「著作者」と言い(著作権法2条1項2号)、「著作権」は、「著作者」によって「著作物」が創作されると登録等の手続きを必要とせず自動的に発生する(著作権法17条2項。無方式主義)。そしてその「著作物」は原則として「著作者」の死後50年を経過するまで保護される(著作権法52条)。
        「著作権」は、「著作財産権(財産権としての狭義の著作権)」と「著作者人格権」からなり、前者の「著作財産権」は譲渡することができ(著作権法61条)、譲渡された者を「著作権者」と呼ぶ。一方、「著作者人格権」は、「著作者」がその「著作物」に対して有する人格的利益を保護する目的のもので、他人には譲渡できない著作者自身の権利である(著作権法59条)。
        私の仕事を例にすれば、クライアントからあるパンフレットを依頼された場合、デザインし、納品し、フィー(報酬)を頂いた時点で、そのパンフレットのデザインの「著作財産権」は「著作権者」となったクライアントに移る。しかし、忘れられてはいけないのは、「著作者」に「著作者人格権」が残るということである。
        著作者人格権

        「著作者人格権」には、公表権、氏名表示権、同一性保持権の三つの権利があり、「著作財産権」には、複製権、上演権及び演奏権、上映権、公衆送信権等、口述権、展示権、頒布権、譲渡権、貸与権、翻訳権、翻案権等、二次的著作物の利用に関する原著作者の権利があると著作権法に定められている。

        ここで、「著作者人格権」の三つの権利をもう少し詳しく解説すると、それは「公表権」…著作物を公表するかしないかの権利。「氏名表示権」…著作物に著作者名を表示するかしないかの権利。「同一性保持権」…著作物の改変や変更、切除等を認めず、そのまま(変形せずに)使う権利である。この3つの権利は「著作者」自身に与えられた権利です。
        例で言えば、多大な時間と労力をかけてデザインした著作物が、第三者によって改変(リ・デザイン)されることは屈辱的である。それを守ってくれるのが同一性保持権である。

        関西で長年、デザインの仕事をしてきているが、デザインを納品してしまうとすべての権利はクライアントが有すると思い違いする会社がたまに現れ悲しい思いをする。著作者人格権が守られず、第三者による安易な改変が横行すれば、価格はダンピングし、オリジナリティ創作へのエネルギーが削がれていくことは必然で、ひいては関西文化の発展にもマイナスとなる。クライアントとなられる立場の人には、どうか著作者の人格的権利を認識して頂きたいことを願うものである。

        世界は違うが、「おふくろさん」の作詞者川内康範氏の自宅に謝罪に出向いた森進一の姿が、まだ昨日のように印象に残っているが、これは歌詞が著作者に無断で改変されたもので、著作者人格権が無視された事件であった。

        ※著作者でない者が、著作者と詐称して複製物を頒布した場合は1年以下の懲役または百万円以下の罰金に(著作権法121条)。また著作者人格権、著作権、出版権、著作隣接権を侵害した者には、3年以下の懲役または3百万円以下の罰金に処せられる(著作権法119条)。
        | デザイン | 01:34 | - | - | - | - |
        音楽とデザイン
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          私の大阪のオフィスで仕事に使っている16畳ほどのワンルームでは、朝出勤してから帰宅のためにパソコンの電源を切るまで、正午のニュース以外は、常にクラシック音楽が流れている。部屋の長手方向の端にテクニクスの2ウェイスピーカを置き、距離を隔ててデスクやパソコンを配置し、そのスピーカに対する。つい最近、音源としてインターネットを介して16万曲から自由に選曲視聴できる会員制のライブラリーを手に入れ、まさに音楽三昧。といってもあくまでデザインの仕事のためのBGMとして。朝、「今日はブルックナーの一番から順に全曲聴こう」などと目標を持って聴きだすが、それもつかの間で、流れている曲が何番で何楽章のあたりなどということは気にもとめなくなる。空気のように音が部屋の中を漂っているのが自分には良いのだ。特にアイデア練ったり、ディスプレー上で構成を考えている時は、音すら感じない真空状態である。それが良い。
          今、京都ー大阪間の往復の通勤途上の読書タイムに東山魁夷の「風景との対話」を読んでいる。彼も相当なクラシックファンだったことが、この本から推測できる。創作する上でのイマジネーションをその音楽から受けたに違いない。描くという行為を音楽が側面から促すこともあったことと思う。人にもよるだろうが、芸術やデザイン等のクリエイティブワークにBGMとしての音楽は、無意識のうちに脳に働きかける作用や脳の働きを助長する力があるように感じる。そう考えると、これからも音楽とは仲良くして多くのイマジネーションをもらわねばと独りよがりに思っている。
          さて、明日はシューベルトの「美しき水車小屋の娘」と「冬の旅」をまず聴こう。

          | デザイン | 01:26 | - | - | - | - |
          Design Forum ARP HP
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            ブログに自分のHP_menu貼付けをテスト。


            | デザイン | 13:59 | - | - | - | - |
            デザインは環境の悪化、資源の枯渇にどう応えるか
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              21世紀になって早くも5年が経過した。2000年はとりわけミレニアムという1千年代から2千年代への転換でもあり、大きく世界が変わるのではないかと世界中の関心が高まったが、いまだその端緒を感じ取ることは出来ない。地球環境の悪化、地球資源の枯渇、民族間の血を血で洗う争い。どれも前世紀に積み残してきた問題は抱えたままである。しかもそれは益々切迫感を増している感さえある。デザインに関して言えば、80年代、90年代の造形的により美しくと洗練度を求め続ける流れは変わっていないようだ。地球という限られた資産を考える時、デザインはより積極的に環境問題や地球資源を意識したものをベースにクリエイティブしなければいけない時が否応なくやってくることだろう。どう応えるか。日々の仕事を通じて試行錯誤は続く。
              | デザイン | 12:07 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
              水そのものがボトルデザイン
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                写真は私のデザインの仕事場の窓際のブラインド前に置いてあるティナントのミネラルウォータである。ラベルのデザインに注力している他の多くのミネラルウォーターと違い、これはボトルのフォルムに相当こだわったことをうかがわせる。水というテーマにいかに水らしく見せるかの結果がボトルデザインのフォルムにあらわれている。ちょうど水道の蛇口をひねった際にあらわれる独特のうねりのようであり、谷川の岩と岩とで狭くなったところに見る水独特のフォルムのようでもある。私は初めてこのボトルを見たときちょっとした目からうろこ状態になった。デザイナーは、イギリスのロス・ラブグローブ氏。大きな方が1.5L、小さい方が500ml入りだが、プロポーションとしては断然1.5Lが秀逸である。見習わねばならないデザインの秀作の一つと言える。
                | デザイン | 17:02 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
                音楽の力、デザインの力
                0
                  家内がピアノを教えるかたわら、ボランティアコンサート「音楽のおもちゃ箱」を主催し活動するようになってから、かれこれ3年ほどになるようだ。このボランティア、わかりやすく言えば、プロの演奏家が出張して生のコンサートを出前するもの。特別養護老人ホームや身障者施設、病院、はたまた地蔵盆にと、結構忙しく、私も日曜日など仕事が休みの時は電子ピアノを運んだり会場でのセッティングなどを手伝うようにしている。先日出向いた特養での光景は、ほとんどが70歳をはるかに超え、車いすの人も多く、中には寝たきりに近いような人も会場に集まっていた。コンサートが進むにつれ、涙する人、手を叩いてリズムをとる人、声を出して歌う人と、それぞれの受け止め方は違うけれども、皆、一所懸命に聴いてくれている。それを見て私も思わず胸が熱くなった。人の心を打つ音楽の力ってすごいなと改めて感じた次第。私はデザインを糧としている。私のデザインに人を涙させるそこまでの力はない。しかし少しでも近づきたい。それが今の心境である。来週の土曜日、身障者施設でコンサートを行う。試みに会場でプロジェクターを使って音楽に合わせた映像を流す予定だ。今風に言えば音楽と映像とのコラボレーション。さて、私ももう少し感動を共有できるだろうか。
                  | デザイン | 19:15 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
                  天理ビエンナーレ
                  0
                    私は仕事柄、極力時間を作って美術鑑賞の機会を作るようにしている。
                    長男が天理ビエンナーレに入選したこともあり、最終日の10月30日の今日、奈良県天理市まで思い切って出かけた。国道25号で天理市内に入ると、天理教の巨大で異色な建物ばかりが目をひくようになる。他府県ナンバーの車も目立ち、すれ違う人、人、人がすべて信者ではないかと勘ぐってしまうほどの天理教一色。京都の東本願寺、西本願寺の御影堂をも凌ぐのではと思われる天理協会本部の神殿近くにビエンナーレの会場はあった。右へ左へ列を作って行き交う大勢の人たちとは対照的に、ビエンナーレ会場にあてがわれた建物内へ鑑賞に訪れる人が少なかったのは意外であった。しかしながら、入選作品のレベルは結構高いものを感じ、出品者も全国津々浦々。審査員に乾由明氏の名があったりしたのも権威のほどを想像させた。見終わり、会場近くに天理参考館という博物館があるのを見つけ、ついでに鑑賞。こちらは日本を含めた各国の民族・考古資料をなんと約37万点も所蔵し、その内の3千点を常時展示している。美術的・考古学的にも非常に高い価値あるものばかりに圧倒されてしまった。それにしても日本広しといえどもこれほど宗教色に染まり人を圧倒する景観を見せる町は他にはないのでは思う次第である。

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                    | デザイン | 21:18 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
                    真のクライアントは?
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                      クライアントからあるデザインの仕事を受けてプラン二ングする際、私はクライアントを通した、またはクライアント越しの、本来のターゲットであるユーザーを分析し、そのユーザーが求めるものは何か、何が望ましいかを考察し、デザインするようにしている。そのプロセスで生まれカタチになったものが、時折、クライアントの意向に沿わない結果が生じるケースもある。しかしながら、プロのデザイナーとして今の時流を読み、これまでの経験や実績から信念をもってデザインしたものは、たとえ一時的にクライアントから評価が下がることがあっても、半年後、1年後にユーザーが正しい答えをクライアントに返してくれる。30年もデザインの世界に身を投じた中から掴んだ経験則である。そのためにも一所懸命、情報収集につとめ分析することと、真剣にクライアントのことを考えることは必須である。



                      | デザイン | 10:32 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |